【決算分析】4390 IPS
こんばんは。
2月7日に4390IPSの2020年3月期 決算短信が発表されました。
決算内容は
売上高6,508百万円(前年同期比12.6%増)
営業利益1,070百万円(前年同期比13.2%増)
経常利益1,075百万円(前年同期比7.4%増)
当期純利益645万円(前年同期比9.7%増)
フィリピンは、引き続き高い成長を継続するという見方が中心だったが国内総生産の成長率は5.9%と、2018年の同6.2%には及ばなかった。
コロナによるり規制の対象地域の変更 や規制の緩和は発表されているものの、今回の流行が与える将来への影響を見通すことは難しい状況。
マニラ首都圏地域において法人 向けインターネットサービスプロバイダー事業を拡大。
主要な商業地域を結ぶ鉄道路 線であるMRT3号線に光ファイバーを敷設し、インターネット接続サービスの提供地域の拡大を見込めるようにするとと もに、この通信回線の共用を希望する事業者に対して、回線の一部を引き渡し。
①海外通信事業
売上高は1,271百万円(前期比16.0%減)、セグメント利益は479百万円(前期比0.7%増)
②フィリピン国内通信事業
売上高は864百万円(前期比151.5%増)、セグメント利益は73百万円(前期比8,496.7%増)
マカティ市での法人向けインターネット接続サービスが順調に伸長し、増収・増益。 マニラ主要地域を結ぶMRT3号線の敷設が完了したことにより、他商業地域へのサービス拡大を図る。
③国内通信事業
売上高は3,303百万円(前期比14.1%増)、セグメント利益は338百万円(前期比26.1%増)
AmeyoJ及び秒課金サービスを組み合わせたコールセンターソリューションサービスが引き続き堅調に 推移し、売上・利益ともに大きく増加。
④在留フィリピン人関連事業
売上高は196百万円(前期比25.6%減)、セグメント利益は89百万円の損失(前期は40百万円の損失)
他業種への人材紹介サービスの拡大など収益改善に努めるも、厳しい採用環境の影響で人材の確保が難しく、 赤字が拡大。今年度末でタガログ語のフリーペーパーなどいくつかのサービスが終了。
⑤医療・美容事業
売上高は872百万円(前期比14.4%増)、セグメント利益は268百万円(前期比11.6%増)
レーシック施術が引き続き順調に拡大。 コロナウイルスの影響で、既存の2院に加え、2020年3月開院予定であったBonifacio Global Cityの第 3院も3月から休業。5月18日(月)から一部開院。
営業CF 1,038 397
投資CF △1,137 △709
財務CF 196 1,295
現金 2,462 2,360
・営業CFの伸び、投資も積極的です。
今期決算
・赤字の事業もありますがそれ以外の事業がよく伸びています。いい決算です。
・海底ケーブルの使用権を取得したことにより今後さらに伸びそうです。
来期業績予想は
売上高8,900百万円(前期比36.8%)
営業利益1,700百万円(前期比57.7%)
経常利益1,650百万 円(前期比52.2%)
当期純利益1,050百万円(前期比60.7%)
1株利益85.33円
来期決算メモ
・海外通信事業
上期の売上が下期に比べ多いのは、契約が確実に見込める案件の一部について、使用権の代金の一部を受領することを見込んでることによりま す。(当社では、入金があった分を売上に計上する方針であるため。)
まとめ
・ 来期予想の伸びが素晴らしいです。
・海外通信事業の使用権を取得した国際海底ケーブルのCATV事業者などへの販売、 フィリピン国内通信事業の法人向けインターネット接続サービスの安定的な積み上げ。これらの事業が順調そうです。
今回の決算後はさすがに上がりましたね。分割利益確定していきます。
では。